軽貨物ドライバーは集荷や配達だけでなく、売上管理や経費処理といった経理業務、さらに営業活動なども行う必要があります。これらの業務をスムーズに行うための様々なスキルを知っておくことはとても大切なことです。

そこで今回は、軽貨物ドライバーが経理業務を効率化するために必要なスキルと、コミュニケーション能力や営業力を高めるためのポイントについてお話します。

軽貨物ドライバーが経理業務を効率化するために必要なスキル

はじめに、軽貨物ドライバーが経理業務を効率化するために必要なスキルについて解説します。

経理や会計に関する基礎や知識を身につける

経理業務の効率化を目指す場合、まずは経理や会計に関する基礎や知識を身につけることが大切です。軽貨物ドライバーとしては売上計算と同じくらい経費等の計算も重要です。どんなに稼いでも出費が多ければ利益が出ないということも知っておかなくてはなりません。

また、経理や会計に関する基礎や知識が身につくことで、各種帳簿への記帳や事務処理、税務申告などもスムーズに行えるようになります。

オンラインサービスやアプリを活用して管理をデジタル化する

経理業務を効率化するためには、オンラインサービスやアプリを活用して管理をデジタル化することも重要であると言えます。例えば、領収書やレシートをスマートフォンで撮影するだけで自動で仕分けがされるアプリを利用したり、もしくは確定申告などの手続きをスムーズに行うことができるオンラインサービスを利用することで、作業の効率化を図ることができます。また、こうしたサービスを活用することでペーパーレス化ができることも利点の一つです。

その他にも、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用できるようにすることで税務申告もスムーズになります。

効率化以外の面においても経理業務をデジタル化することで、日々の売上、1週間の売上、1ヶ月間の売上などが可視化されるため、さらに売上を増やすことができるかどうかの試算をすることもできるようになるでしょう。

コミュニケーション能力や営業力を高めるためのポイント

次に、コミュニケーション能力や営業力を高めるためのポイントについて解説します。

自分の態度やコミュニケーションする姿勢を“客観的に”チェックする

軽貨物ドライバーは自分自身で営業をして、荷物を増やすことで売上が増えていきます。営業するタイミングでは自分自身が営業担当になります。営業担当として、まずは自分自身を知ることから始めましょう。

自分自身を知るためには、「人」とコミュニケーションをとる際の自分の態度や姿勢を客観的にチェックすることが非常に重要です。「自分にはどういった傾向があるのか」、「相手に対して適切な言葉遣い、態度で接することができているのか」、こういった部分をしっかりとチェックし、自分自身のコミュニケーションにおける特徴を把握するようにしましょう。そして、自分自身を客観的に把握できた後は、改善すべき箇所があればしっかりと改善していくことが大切です。

また、習慣化するという観点から、プライベートにおいても親切で丁寧な態度を心がけることや、感情的にならないことなどを心がけると良いでしょう。

あまり下手に出過ぎないこと、安請け合いしないことも大事

コミュニケーション能力や営業力を高めたい場合においては、下手に出過ぎないこと、安請け合いしないことも大事です。特に軽貨物ドライバーとして働く場合、取引をしてもらえるかどうかという部分が気になりすぎて弱気になってしまうことがあります。

実際には、ビジネスにおいて対等な関係であることを忘れず、安く都合よく使われないようにすること、明らかに稼げないような案件は断っていくことも重要です。

生産性の観点からみても、時間の割に稼げない案件に無理に対応するよりは、営業活動に時間を費やし、時間相応に稼げる案件を獲得し対応する方が良いということを覚えておいてください。

集荷先や配達先で適度な会話を増やしていく

軽貨物ドライバーがコミュニケーション能力や営業力を高める方法で最も効果的なのは、集荷先や配達先で適度な会話を増やしていくことです。会話によるコミュニケーションの機会が増えれば増えるほど経験値があがりますし、同時に信頼関係を築くことにも繋がってきます。

軽貨物ドライバーは自分自身が営業担当であること、事業活動の“顔”であることを忘れず、積極的にコミュニケーションの機会を増やし、どうすれば信頼してもらえるのか、どうすれば仕事を増やすことができるのかということを常に意識するようにしましょう。

まとめ

今回は軽貨物ドライバーが経理業務を効率化するために必要なスキルと、コミュニケーション能力や営業力を高めるためのポイントについてお話しました。

経理業務を効率化したいとお考えであれば、経理についての基礎知識を身につけ理解を深めることと、管理業務のデジタル化を行うことが重要だと言えます。売上の数字を正確に効率よく把握できるようになれば、この先、営業にどのくらい力を入れるべきかも見えてくるようになるので大変おすすめです。

業務の効率化により営業に費やす時間をつくれるようになったら、まずは日常の配送業務の中でも取り組める営業活動である「集荷先や配達先で適度な会話を増やしていくこと」から実践してみてください。その際は、「客観的に」自分自身を把握することもお忘れなく。

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