配送王-CONCEPT

「みんなの生活を支えている」軽貨物運送業。だからこそ、この業界に携わるすべての人が、軽貨物運送業に誇りをもち、より笑顔で働くことができる業界に生まれ変わらせていきたい。

『配送王』が生まれた背景

EC市場の拡大や社会構造の急激な変化に伴い、個人宅やオフィスに荷物を送り届ける「軽貨物運送サービス」は、生活に欠かせない社会インフラの一つとなっており、その重要性は日に日に増しております。

ECにおける「BtoB」、「BtoC」、「CtoC」すべての領域においてビジネスの最終過程となる、「ラストワンマイル」と呼ばれるエンドユーザーへの物流サービス。この「ラストワンマイル」において、軽貨物運送業は極めて重要な役割を果たしています。

「もし、軽貨物運送業がなかったら…」という問いについて、真剣に考えてみてください。

食事の材料が自宅に届かない…
大切な人へのプレゼントが自宅に届かない…
仕事で使う文房具が会社に届かない…

軽貨物運送業は、現代社会において「みんなの生活を支えている仕事」であることは明らかです。
一方で、社会からのこの業界への見方はどうでしょうか。

広告でよく謳われる『配送料無料』
時間指定された配送が不在のために再配達になる

「生活を支える」という大きな価値を提供しているにも関わらず、なぜ「無料」とアピールされるのか。時間を厳守しているにも関わらず、なぜ「再配送を無料で提供」するのか。

私たちMIRAISは、配送サービスがもつ社会的価値と社会からの軽貨物運送業の捉え方の間に大きなギャップを感じています。

軽貨物運送業は社会から尊重され、そして、人に誇れる仕事である

こうした価値観が浸透している社会を創るために、今よりも社会における軽貨物運送業の地位を向上させたい。こうした想いから『配送王』は生まれました。

『配送王』が起こすパラダイムシフト

社会における「軽貨物運送業への認識に対する変革」を起こすために必要なことは何なのか。

それは、この業界に携わる人たち自身の意識を変えていくことです。

一つは、私たちMIRAISを含めた軽貨物運送サービスを提供している企業自身の意識改革が必要です。軽貨物運送会社による過大広告やドライバーに対する教育制度の欠如など、業界の担い手側から発生している課題は数多くあります。こうした企業活動が社会に対してマイナスイメージを与えてしまっているという事実があります。軽貨物運送サービスを提供する企業自身のコンプライアンスやガバナンスに対する意識レベルの向上は必須であります。

次は、配送業務のクライアントとなる荷主側の意識改革です。先述した「配送料無料」に代表されるように、荷主側が低コストでビジネスモデルを構築しようとする動きの煽りを、軽貨物運送業界は強く受けています。また、委託していた業務を突然解約するなど、ビジネスパートナーとしての位置づけが低いというのも現状です。「ラストワンマイル」を担う軽貨物運送業の存在価値を荷主に理解してもらうことは、ドライバーの労働環境の改善を実現する上でも極めて重要であります。

最後に、エンドユーザーの軽貨物運送業に対する意識改革です。自宅にまたは、会社に大切な荷物が届くには、当然のことながら「運んでくれる人」がいなければ成り立ちません。しかしながら、その「運んでくれる人」に対して、心ない対応が多く見受けられるのも事実です。配送料に対しても「取られる」という認識が社会のベースになってしまっています。軽貨物運送業という仕事が社会から尊重される仕事になる上で、エンドユーザーの認識の変容は最も重要であると言えます。

MIRAISは『配送王』というメディアを通して、こうした実情や課題、また、あるべき業界の姿や進み方を発信していきます。これにより軽貨物業者・荷主・エンドユーザーの意識改革を実現することで、軽貨物運送業に対する社会的認識のパラダイムシフトを起こしていきます。

『配送王』が目指す未来

テクノロジーの急速な進歩により、ドローンや配送ロボといった先端技術を活用した新しい配送スタイルが登場し始めています。しかしながら、「みんなの生活を支えている」軽貨物運送業は、まだまだ「人」の力が支えている産業です。

にも関わらず、軽貨物運送業界にはその最も重要な「人」が集まらず、ドライバー不足が叫ばれ、社会全体が「物流クライシス」と言われる状況に陥っています。

こうした現状を打開するためにも、軽貨物運送業の社会的地位を向上させ、この業界で働きたい人を一人でも多く増やす。そして、その人たちが堂々と「私たちがみんなの生活を支えている」と言えるような社会をMIRAISは実現していきたいと思っています。