軽貨物ドライバー(個人事業主)として独立したいとお考えであれば、経理に関する知識も身につけておく必要があります。
経理に関して「知識として何が必要なのか」、また「どのように知識を習得するのか」について理解を深めて、しっかりと経理業務に対応できるようにしておきましょう。
そこで今回は、軽貨物ドライバーがおさえておくべき経理に関する知識と知識の習得方法についてお話します。
軽貨物ドライバーが押さえておくべき経理に関する知識
はじめに、軽貨物ドライバーが押さえておくべき経理に関する知識の一部について紹介します。
各種帳簿の記帳
- 現金出納帳
- 預金出納帳
- 仕訳帳
- 総勘定元帳
- 経費帳
上記は、軽貨物ドライバーとして働く上で記帳すべき帳簿の一例です。会社勤めのドライバーの場合は、こういったことは気にする必要はありませんが、軽貨物ドライバーとして独立する場合はきちんと対応する必要があります。
確定申告に必要な書類の準備
- 確定申告書
- 本人確認書類
- マイナンバー関連書類
- 各種控除証明書
- 所得を証明できる書類
上記は、軽貨物ドライバーとして確定申告に必要となる書類の一例です。これらも独立して個人事業主として働く上で把握しておくべき書類であり、法的な手続きをする上で必須となる項目と言えます。
税務申告
- 所得税の申告
- 消費税の申告
上記は軽貨物ドライバーとして働く上で押さえておくべき税務申告の一例です。確定申告を通じて所得税の申告を行います。また、課税事業者の場合は消費税の申告も行う必要があります。
経理に関する知識の習得方法
次に、経理に関する知識の習得方法について解説します。
書籍やインターネットで習得する
経理に関する知識を習得したい場合、書籍やインターネットで学ぶ方法があります。この場合においては、最新の正しい情報を得るために、なるべく発売された日や公開日時が新しいものを選んだり、公的機関が発信している内容を参考にすると良いでしょう。
インターネット上にはたくさんの情報がありますが、その全てが必ずしも正しいとは限りません。情報が古い場合があったり、その他にも、個人的なサイトのような場合では内容自体が間違っているケースもあるということを知っておいてください。
簿記の資格を勉強する
経理に関する知識を習得するために、簿記の資格の勉強をすることもおすすめです。参考書などを購入して基礎から学ぶと、経理に関しての理解が深まっていきます。
特に今まで会社勤めのドライバーだった方の場合、簿記に関する知識がほとんどない方も多いと思います。自身で経理業務を行えるようになるために、簿記に関する用語や仕組みを基礎から学ぶことはとても大切なことだと言えます。
経理業務におけるポイント
苦手な場合は税理士や会計士に相談する
経理に関する知識を学んでいる段階で、どうしても自分には不向きだと感じてしまうことや、苦手意識が生まれてしまうことがあります。そういった場合の対応方法として、費用はかかりますが税理士や会計士に経理業務を委託する方法があるということも覚えておいてください。
個人事業主が行う確定申告は、納税に関わる重要な業務であり、ミスが許されないため、どうしても自身でやるのに不安があるという方は、プロに依頼することも検討してみてください。
これからはインボイスへの対応も検討する必要がある
日々の経理業務や確定申告の他、これからはインボイス制度への対応を検討する必要性もでてきます。
インボイスへの対応を行わない場合、取引先から取引を打ち切られる可能性もあります。制度内容や各ケースに伴うメリット・デメリットをしっかり理解しておくようにしましょう。
積極的に税務署に相談した方が確実
軽貨物ドライバーとして独立したいが、経理に関してよくわからないという場合、積極的に税務署に相談するようにしましょう。
もちろん、インターネットでも正確な情報はありますが、前提となる経理の基礎知識がない場合、本当に必要なことが理解できないままになってしまう可能性もあります。
税務署の職員であれば、自身の状況等に応じて必要な部分を丁寧に教えてくれますし、何にどう対応すれば良いかを明確に示してくれるので、自分自身だけで悩まず積極的に税務署に相談する姿勢をもつようにしましょう。
まとめ
今回は、軽貨物ドライバーがおさえておくべき経理に関する知識と知識の習得方法をメインにお話しました。
個人事業主の軽貨物ドライバーは、自分自身で経理業務も対応する必要があります。「よくわからない」、「知らない」ではなく、自身でしっかりと学び、さらに税理士や会計士、もしくは税務署の職員にも相談するなどして、経理業務にきちんと対応できるようにしていきましょう。
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