「軽貨物ドライバーのお仕事って簡単に稼げるの?」なんてコメントをネット上で見かけることがあります。“簡単に稼げる”とは、業務自体が楽であったり、報酬が高いことなどを意味していると思います。

では、軽貨物ドライバーにとって“良い配送案件”とは具体的にどういった案件のことを指すのでしょうか?
今回は、「軽貨物配送における“良い案件”」についてお話します。

軽貨物ドライバーにとって“良い配送案件”とは何か

はじめに、軽貨物ドライバーにとって“良い配送案件”とはどういった仕事なのかについて解説します。
良いかどうかの感じ方については人それぞれ個人差があると思いますが、今回は“良い配送案件”と言えるようないくつかのパターンを挙げたいと思います。

物量が安定して確保できるのが“良い配送案件”

軽貨物ドライバーの“良い配送案件”の一つとして、物量が安定して確保できる仕事があります。物量が安定していて配達量を継続的に確保できていれば、売上の安定化が期待できます。

物量は水物とも言われており、繁忙期や閑散期以外でも様々な理由で増減することがあり、予測することが難しいとも言われています。短期間で一時的に物量が減ってしまうことには耐えられるかもしれませんが、長く続いてしまうと収入に大きな影響が出てきてしまいます。
そのようなことから、物量の浮き沈みが少ない配送案件は“良い配送案件”の一つと言えるでしょう。

人との縁が増えていく仕事も“良い配送案件”

人との縁が増えていく仕事も、軽貨物ドライバーにとって“良い配送案件”と言えるでしょう。軽貨物ドライバーが荷物を預かるのは、初めは集荷先や荷主かもしれませんが、配送業務を継続していく中で配達先が荷主となる可能性もあります。配達先とも信頼関係を築いていけば、配達先から新たな仕事を受注する可能性もあり、こうしたポジティブな循環を構築することができます。

「ルート配送」や「企業配送」などの業務を通じて人との縁の数を増やすことで、売上の安定化を実現するとともに、事業の成長に繋げていくことができるでしょう。

単価の高いチャーター便は“良い配送案件”と言えるのか

単価の高いチャーター便は“良い配送案件”と感じる場合があります。もちろん日々の仕事に影響しない範囲で受託できて、かつ売上がプラスになるのであれば、“良い配送案件”と言えます。しかし、チャーター便のみを受託している状態で、突発的かつ単発の仕事の場合は売上的に安定しない可能性があるということも覚えておきましょう。

同様に、単価の高いチャーター便を優先して日々の配送をおろそかにしてしまうと、配達先に迷惑がかかり集荷先から荷物を減らされてしまう可能性もあります。売上を向上させるために単価の高いチャーター便を獲得していくことは大切ですが、売上向上と安定化のバランスを取って業務を請け負わないと、中長期的にマイナスになってしまうリスクもあることを知っておきましょう。

まとめ

今回は、「軽貨物配送における“良い案件”とはどんな仕事を指すのか」についてお話しました。

軽貨物配送における“良い案件”にはいくつか種別があります。安定性がある案件、成長性が期待できる案件、さらには高単価が見込める案件です。

軽貨物ドライバーとして大切なことは、どれか一つの“良い配送案件”に依存するのではなく、種別の異なる“良い配送案件”を組み合わせることで、それぞれの長所を生かしてバランスをとることです。

高単価のチャーター便のみに依存しているケースは、1配送における売上は期待できますが、安定性を欠きます。逆に物量が安定している定期便のみを実施しているケースは、安定性は確保できるものの成長性に欠けます。

ご自身が目指す売上に対して、バランスよく“良い配送案件”を組み合わせていくことをおすすめします。

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