「軽貨物ドライバーは本当に稼げるのか」と考えたり、「軽貨物ドライバーでうまく稼げていない」と悩んだりしている方はいませんか。実際に稼げる人と稼げない人には業務のすすめ方等に大きな違いがあります。しかし、その理由や内容をしっかりと把握している人は、もしかしたら少ないのかもしれません。
今回は、「軽貨物ドライバーで稼げる人はどのような特徴をもった人なのか」について、運送歴10年の人に聞いてみた内容をお伝えします。
今回お話を聞いたのは、大手運送会社に10年勤め、事務職、管理職、荷物事故担当、ドライバーの経験をされてきた方です。参考の一つとしてお役立てください。
スケジュールを組み立てるのが上手な人
スケジュールを組み立てるのが上手な人は、軽貨物ドライバーとして稼げる可能性が高いです。軽貨物で稼ぐには、より単価の高い配送案件をより短時間で遂行することが必要になります。こうした業務を複数掛け持ちすることができれば報酬を上げることができます。
また、距離に応じて運賃が上がることを考えると、掛け持ちする上では時間をできるだけ「配送時間」に費やすことが重要で、移動する時間も含めてスケジュールを上手に組み立てなければ、時間的なロスが発生してしまい効率が悪くなってしまいます。
どの配送依頼を優先して受ければ効率的に稼げるのかということを念頭に置きつつ、1日・1週間・1ヵ月という単位でスケジュールを上手に組み立てられるようになりましょう。
無駄のない最適な経路を考えられる人
無駄のない最適な経路を考えられる人も軽貨物ドライバーとして稼げる可能性が高いです。ドライバーは常に時間との戦いです。無駄な経路で寄り道してしまっていては、当然のことながら多くの荷物を配送することはできず、結果として稼げなくなってしまいます。
また、必要に応じて「配達をしながら集荷もしていく」といったことができるようになると良いでしょう。例えばチャーターで中距離または遠距離に配達に行く場合などは、帰りに荷物を積んできた方が効率的ですし、距離によっては良い運賃になる可能性があります。
このように業務中にできるだけ空車にならないよう段取りを取ることは、効率よく稼ぐことにつながっていきます。
集荷先や配達先と友好的な関係を築ける人
集荷先や配達先と有効な関係を築ける人も軽貨物ドライバーとして稼げる可能性が高いです。軽貨物配送は基本的に客商売であり、お客様に気に入ってもらうことができなければ荷物はもらえませんし、稼ぐこともできません。同時に集荷先だけでなく、配達先とも友好的な関係を築けるようになれば、行った先々で顧客を増やせるという可能性もあります。
このように集荷先や配達先との信頼関係が構築できれば、新規顧客獲得と既存顧客の維持によって、さらに稼げるようになりますし、売り上げの安定も期待できるでしょう。
依頼が来ない原因を分析して改善できる人
依頼が来ない原因を分析して改善できる人も軽貨物ドライバーとして稼げる可能性が高いです。特定の運送業者や企業及び組織と契約し、確実に毎日仕事があるという場合は別として、「荷物がない」、「仕事がない」という状況にも関わらず、変化を生まずにただ時間が過ぎてしまうという状態では稼ぐことは難しいでしょう。
「仕事がない」という状況の時は、まずは、営業が足りない、集荷先や配達先に提案やアプローチをしていない、常日頃の態度がポジティブに評価されていないなど原因をしっかりと分析しましょう。原因が明確になったら次は、改善策を考え実践することです。こうしたサイクルを繰り返していけば、仕事が取れるようになる可能性は高まっていくでしょう。その他にも、同業のドライバーから配送案件の情報をもらったり、他のドライバーが忙しい時に手伝ったりすることで、横のつながりも生まれ、そこから仕事をもらえるようになるかもしれません。
場合によっては依頼をきちんと断れる人
場合によっては依頼をきちんと断れる人も軽貨物ドライバーとして稼げる可能性が高いです。急な遠距離のチャーター便のように金額が大きい場合は対応したくなりますが、イレギュラーな対応は、場合によっては既存の顧客に迷惑をかけてしまうことにもなりかねず、中長期的な売上を失ってしまう可能性も考えられます。
もちろん、時間的な余裕やスケジュールに空きがあれば別ですが、普段の集荷先や配達先を大切にすることを忘れず、状況によっては依頼を断れるようにすることも非常に重要です。同時に、次につながるよう適切な交渉ができるように心がけておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、「軽貨物で稼げる人はどんな人か」について、運送歴10年の人に聞いてみた内容をお伝えしました。
軽貨物ドライバーとして稼げる人は、端的にいうと生産性の高い人と言えるでしょう。安全を第一に考えながらも、同じ時間内でどれだけ上手に稼げるかをしっかりと考え、無理なく効率的な集荷と配達ができるように配送スケジュールを組んでいくようにしましょう。
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