軽貨物配送のお仕事の中には、配達した荷物の個数によって報酬が決まるお仕事もあるため、できるだけ多くの荷物を一度に積み込みたいと思うことがあるかもしれません。ですが、軽貨物ドライバーがお仕事で使用している軽バン車両は、車体ごとに「最大積載量」が決まっています。この最大積載量は、必ず守らなければいけません。今回は、軽貨物車両の最大積載量についてご紹介します。
軽貨物車両とは
軽貨物車両は、軽自動車の種類の一つで、軽バンや軽トラック(軽トラ)のような軽商用車のことを指します。
その中でも今回は、軽バンの軽貨物車両の最大積載量について解説します。
軽貨物車両の規格
軽貨物車両の規格は、
- 全長3,400mm以下
- 全幅1,480mm以下
- 全高2,000mm以下
- 排気量660cc以下
上記、軽自動車の水準を満たしている車両です。
軽貨物車両のナンバー
貨物目的に付与される4ナンバーで、四輪軽貨物車両の自家用(黄色ナンバー)と事業用(黒ナンバー)があります。
軽貨物車両の軽バンと軽トラックの最大積載量の違い
軽バンと軽トラックでは最大積載量に違いがあります。これには、車体の構造の違いも関係しています。
ホイールベース (前輪~後輪までの距離) | 荷室 | 最大積載量 | |
---|---|---|---|
軽バン | 2,450mm | 車内 | 最大積載量は乗車条件や車種による。 |
軽トラック | 1,900mm | キャビンと荷台が分かれている | 最大積載量は車種によらず350kg |
軽バンの最大積載量
軽バンなどの貨物自動車は、メーカーが出す主要諸元表に最大積載量が明記されています。
一方、一般的に乗用車として利用される軽自動車には最大積載量は明記されていません。軽バンは車内に荷室が確保されており、最大積載量に達する荷物を積載したとしても走行に支障が出ないように設計されています。
軽バンの最大積載量は乗車条件や車種によって異なる
乗車する人員の重さは最大積載量に含まれませんが、乗車定員によって最大積載量が変わる点に注意が必要です。
- 2名乗車時350kg
- 4名乗車時250kg(もしくは200kg)
また、車種による荷室スペースの違いや、車両の機能設備によって車両重量も異なってきます。これにより最大積載量も変わってくるため、正確な最大積載量を確認するには主要諸元表や車検証を確認する必要があります。
最大積載量を超過して荷物を運ぶ行為は道路交通法違反
最大積載量を超過して荷物を運ぶ行為は、道路交通法違反となります。詳細は国土交通省のサイトでご確認ください。
法律を遵守することはもちろん、自身の身を守るという意味でも、業務に用いる車両の最大積載量をしっかりと把握し、業務に臨むようにしましょう。
※参考:警察庁、国土交通省資料、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関資料
\軽バンに関係する記事はこちら!/
※2022年6月時点の情報に基づく