2022年10月、freee株式会社が「freee許認可」というサービスを開始しました。このサービスは、軽貨物運送事業の許認可申請書類をスマホやパソコンを使ってオンラインで簡単に作成することができるというものです。
今回は、これから軽貨物運送業を始めようと考えている人にとって、注目すべきオンラインサービス「freee許認可」をご紹介します。
「freee許認可」はどんなサービス？
「freee許認可」は、freee株式会社が提供する許認可手続きに必要な申請書類を無料で作成できるオンラインサービスです。
事業を立ち上げる際、許認可手続きが必要になる業種があります。この許認可手続きは煩雑な手続きと言われています。専門の代行業者に依頼せず自身で申請をおこなおうとすると、とても手間がかかってしまいます。
多数ある許認可手続きの中から、「freee許認可」ではまず最初に「軽貨物経営届」に対応しました。
今後は、古物商営業許可や飲食店営業許可などにも対応していく予定とのことです。
特徴は、スマホやパソコンを使用してオンラインで30分程度で書類作成ができる点です。これにより、軽貨物ドライバーとして働き始める方が、稼働を開始するまでの時間を大幅に短縮することができます。
許認可を受けないとどうなる？
許認可を受けることが条件とされている業種は、法律で定められている審査基準の要件を満たしていなければ、申請を受け付けてもらえません。
許認可を受けずに事業をおこなった場合、刑事罰の対象になることもあります。
「freee許認可」の利用メリット
「freee許認可」を利用するメリットは、以下の３つがあげられます。
- スマホやパソコンで申請作業を完結できる
- 無料で利用することができる ※行政機関等で支払う手数料などは別途必要
- 上場企業のfreeeが運営している
１．スマホやパソコンで申請作業を完結できる
申請書類の作成に必要な事項をスマホ、パソコンで入力するだけで書類を作成することができます。
項目に沿って入力するだけで書類を作成できるので、書き間違いを防ぐことができるとともに、大幅な時間短縮にも繋がります。「公式サイトによると通常20時間以上かかる申請書類の作成作業がおよそ30分で完了」するとのことです。
２．無料で利用することができる
無料で利用することができるので、書類作成を代行業者に依頼する必要がなくなり、コストを抑えることができます。
通常、申請書類は作成手順が複雑なため、経験や知識がない人が自身で作成することは困難です。さらに、代行業者に依頼しようにも費用がかかります。（約5万円～10万円と言われています。）「freee許認可」を利用すれば24時間無料で書類作成をすることができます。
３．上場企業のfreeeが運営している
これまで数々の行政手続きに関連するオンラインサービスを提供してきた上場企業のfreee株式会社が運営しています。サービスの開発には専門家が監修として携わっており、膨大な費用をかけて開発されたとのこと。
行政手続きは事業をおこなう上でとても重要な手続きです。実績のある上場企業が提供するサービスのため、利用者は安心して利用することができます。
freeeを紹介している記事はこちら
「freee許認可」を利用した場合と他の申請方法との比較
| freee許認可 | 自分で行う場合 | 代行業者に依頼する場合 | |
|---|---|---|---|
| 書類作成の時間 | 30分 | 20時間以上 | 数時間程度 |
| 書類作成の費用 | 無料 | 無料 | 約5万～10万円 |
| 専門知識 | 不要 | 必要 | 不要 |
| 書類作成のサポート | 画面の案内に従うだけ | 無し | 業者が代行 |
「freee許認可」を利用する際の注意点
行政機関に支払う手数料は発生する
「freee許認可」の利用自体は無料で利用することができます。
しかし、運輸支局などの行政機関に支払う手数料などは、自身で負担する必要があります。
あらかじめ会社設立もしくは開業しておく必要がある
軽貨物運送事業の経営届を行うには、あらかじめ法人の場合は会社設立、個人事業主の場合は開業の手続きを済ませておく必要があるので、ご注意ください。
開業については以下の記事を参考にください
まとめ
いかがでしょうか？行政関連の手続きは複雑なイメージがあり、手続きに要する時間も多く、また、代行業者に依頼すれば大きなコストが発生します。「そもそも書類手続きが苦手！」という方も多いと思います。「freee許認可」は、こうした諸課題をまとめて解決してくれます。
軽貨物運送事業の経営届手続きをしようとしている方にとって、とても大きな助けとなるサービスといえるでしょう。