加入必須！軽貨物運送業向け貨物保険の概要をご紹介！

軽貨物ドライバーの仕事は、毎日たくさんの荷物をお客様の元へお届けすることです。毎日配達をしていればお客様から感謝の言葉をいただいたり、やりがいを感じる場面に遭遇することがあります。しかし一方で、「お客様の荷物を破損させてしまった……。」という辛いトラブルに遭遇することもあります。

今回は、そういった「荷物破損のトラブルによって損害賠償が発生してしまった」というケースに備える上で、軽貨物ドライバーとして加入必須の保険である「貨物保険」について、その概要と一部保険会社の貨物保険の特徴をご紹介いたします。

貨物保険の加入が必須の理由

軽貨物運送業の仕事は、毎日たくさんの荷物を車に積載してお客様の元へ運び届けることです。また、荷物の中には、大変高価な荷物が含まれていることもあります。万が一事故などで大量の荷物を破損してしまうと、多額の損害賠償を支払わなくてはいけないリスクがあります。

こうしたリスクを大幅に軽減してくれるのが貨物保険です。貨物保険は主に、「荷物の破損によって生じた損害賠償に対する補償」を対象とした保険になっています。

貨物保険に加入していなければ、全て自費で損害を賠償しなければなりません。軽貨物運送業自体が毎日こういったリスクと向き合うお仕事のため、そのリスクを軽減してくれる貨物保険は加入必須であると言えます。

貨物保険の補償内容

参考に三井住友海上の運送業者貨物賠償責任保険の保険概要を以下に引用します。

運送事業を営む方が、運送を受託した貨物に、偶然の事故の結果、損害が生じ、貨物の所有者等に対して法律上・契約上の損害賠償責任を負うことによって被る損害に対して保険金をお支払いする保険です。

また、次の費用損害についても保険金をお支払いします。各費用の概要は後記「保険金の概要」をご覧ください。

・損害防止費用
・請求権の保全、行使手続費用
・争訟費用
・協力費用

引用元：商品概要 | 運送業者貨物賠償責任保険 | 東京海上日動火災保険

※保険会社によって補償内容等が異なりますので、詳細は必ず保険会社にご確認ください。

保険会社別「貨物保険商品」

保険会社別の貨物保険商品を一部ご紹介します。

【東京海上日動】運送業者貨物賠償責任保険

特徴

・年間を通じて、「国内輸送中の危険」を補償。
・トラックの「車両ナンバー」を特定してお引き受け。
・特約のセットにより第三者に対する賠償責任も補償。
・特約のセットにより「残存物取片付け費用・廃棄費用」、「臨時費用」、「継搬費用・急送費用
・誤配送にかかわる費用」、「検査費用」、「超過修理費用」も補償。
・保険料の口座振替も可能(1回払または12回払)。 ※割増保険料が必要

補償内容・保険料

【三井住友海上】運賠安心デリバリー

特徴

運送等の業務中に受託貨物に生じた物的損害に対する賠償責任を補償します。
すべての業務を対象にすることも、一部の業務を対象とすることも可能です。

お客さまのニーズにあわせて必要な補償額と免責金額を柔軟に設定できるため、お取扱の貨物や輸送状況にあわせて最適なプランをご用意できます。

特約をセットすることによってさまざまな損害にも対応できます。

補償内容・保険料

【AIG損保】運送業者貨物賠償責任保険

特徴

・貨物の損害から生じる所有者等に対する損害賠償責任を補償します。
・貨物の損害だけではなく、費用損害も充実した内容で補償します。
・貴社のニーズに合わせたオプションにより、多様な保険設計が可能です。

補償内容・保険料

必要に応じて特約を付ける

保険商品によっては特約（基本補償に加えて、補償内容を充実させるオプション）を契約することができます。

例として、事故によって荷物が道路に散らばってしまった場合の片づけをする際に掛かってしまった費用を補償する「残存物取片付け費用特約」や、メインの補償が適用され賠償保険が支払われる場合に、プラスして保険金の数パーセントを臨時補償として支払いを受けることができる「臨時費用担保特約」などがあります。メインの補償に加えて、どういった特約があるのかも保険会社に確認すると良いでしょう。

まとめ

いかがでしょうか？もし貨物保険に加入しておらず、高額な荷物を破損してしまったことを考えると……、貨物保険への加入が必須であると言われる理由をご理解いただけたのではないでしょうか？

貨物保険に加入することは、仕事中のトラブルからご自身を守ることに加え、お客様の安心にも繋がります。また、貨物保険への加入はもちろんですが、現在加入している保険が自身の仕事に合う内容なのかについても適宜見直してみることをお勧めします。

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※2022年12月時点の情報に基づく
※参考：文中記載の各保険会社 公式Webサイト