物流倉庫を扱う企業はたくさんあります。今回は荷主、配送業者向けに物流倉庫会社の選び方とおすすめの物流倉庫会社をご紹介します。
物流倉庫会社の選定基準とは?
保管する商品や製品の種別にもよりますが、大きな選定基準としては、以下の4つを押さえましょう。
- 立地
- 面積
- 保管コスト
- 作業品質
「物流倉庫」の概要については、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
立地
立地は、お客様へお届けするまでのスピードに大きく影響するため、最優先で考えなければならない選定基準になります。
面積
面積については、保管したい商品量に対するキャパシティを確保できるかを確認します。また、預ける商品や製品の大きさが理論値上合致していても、実際に預けてみたら収まりきらなかったというケースもあるので、十分な確認が必要です。
さらに、他の会社と共有で物流倉庫を利用することもありますので、長期的に利用を検討する場合は、スペース拡大の余地があるかどうかも確認すべき項目になります。
保管コスト
保管コストは、事業を継続する上で重要な基準です。現状のコストと比較して、長期的に利用できそうか検討をしましょう。
作業品質
作業品質は、物流倉庫を運営する会社によって変わります。商品の誤出荷や出荷遅延、破損などは顧客満足度を低下させ、お客様からのクレームにつながる可能性があるため、この点もしっかりと確認しましょう。
おすすめの物流倉庫5選
佐川グローバルロジスティクス株式会社
未稼働時間の倉庫スペースやマテハン機器を有効活用したオーダーメイドのシェアリングサービスを実施し、コストを抑えた物流倉庫サービスを実現しています。
例えば配送業者にスポット配送が発生した場合、 期間やスペースなどのニーズに合った倉庫サービスを既存施設の中からマッチングしてくれて、配送業者は簡単な手続きをするだけですぐに利用することができます。また、作業内容に合わせてマテハン機器を利用することもでき、 物流倉庫導入時に必要な初期投資費用などのコストを抑えることができます。
さらに、物流倉庫としてのサービス提供だけでなく、物流コスト削減やサービスレベルの向上など、企業が抱える経営課題に対して最適な解決策を提案してくれるコンサルティングサービスなどもあります。
※参考:https://www.sagawa-logi.com/logistics/3pl/platform/index.html
株式会社スクロール360
株式会社スクロール360は、通販事業60年以上、通販物流30年以上の実績を持つ企業で、通販事業者に合わせた流動的な「カスタマイズ物流」を展開しています。通販で培ったノウハウを基にした物流技術や設備、精度の高い在庫管理システム等を備えています。倉庫設備は、全館冷暖房設備・耐震・耐火構造やセキュリティーシステムを完備し、安心安全なサービスを提供しています。
※参考:https://www.scroll360.jp/service/fulfillment/logistics/
株式会社日立物流
共同物流サービスとして、倉庫サービスを展開。メディカル・アパレル・家電などの業界ごとに情報システム・物流センター・配送網などの標準インフラを構築し、同一業界の共同保管・共同配送などを実現する共同物流サービスを提供しています。
EC物流に特化したシェアリング自動倉庫を主な強みとしており、商品数が多い荷主でも対応しやすいため、多くのEC事業者が利用しています。
※参考:https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/3pl/joint/index.html
株式会社イー・ロジット
東京、埼玉、千葉、大阪に計7つのセンターがあり、365日稼働が行える上、品質管理に定評のある物流倉庫です。延べ床面積45,000坪の広大なスペースを所有しています。関東地方と関西地方にセンターを持つ事で、BCP対策(企業が緊急事態時に事業継続するための手段を決めておく計画の事)に最適の保管環境を提供しています。またBtoB向けにオンラインセミナーを随時開いており、物流コンサルティングにも定評がある企業です。
※参考:https://outsourcing.e-logit.com/souko
東京システム運輸ホールディングス株式会社
東京、埼玉、神奈川といった首都圏を中心に拠点を構えており、1坪6,500円(月額)から利用が可能な「NetDepot」を展開しています。必要最低限だけを気軽に利用できる物流アウトソーシングサービスで、特に中小規模のネットショップには最適のサービスと言えます。別途費用が発生することの多い情報システムの使用料や在庫のバーコード管理、マテハン、さらには6ヵ月に一度の棚卸費用も月額使用料に含まれており、加えて初期費用も不要というコストパフォーマンス抜群のサービスです。
※参考:https://www.tokyo-system.co.jp/
物流倉庫は自社の状況に合わせて柔軟に利用しよう!
物流倉庫各社が展開しているサービスは、単なる倉庫機能にとどまらず、その内容は多岐に渡っています。冒頭で述べた選定基準と自社の状況や事業計画を元に、自社に最も適した物流倉庫を選びましょう。