今回は軽貨物ドライバー様向けに、軽貨物配送業務に従事するにあたり「これだけは絶対に守るべき」というルールを6つご紹介します。
すでに軽貨物ドライバーをやられている方は、「そんなことはわかってる」、「当たり前のことだろう」と感じるかもしれませんが、もしかすると、中には「ハッ」と気づかされることがある方もいるかもしれません。
今一度、軽貨物配送業務における基本的なルールを再確認することを通して、サービス品質の向上につなげると共に、日々の業務を振り返るきっかけにしていただけたらと思います。
また、軽貨物ドライバーというお仕事に興味をもっている方やこれから軽貨物ドライバーを始める方は、配送業務に関する予習向けの教材として、ぜひこの記事をご活用ください。

◎鉄則その1:事前準備をする!

配送の内容を事前にしっかりと把握し、シミュレーションを行っておくことで、当日の配送にゆとりをもって取り組めるだけでなく、イレギュラー発生時にも対応がしやすくなります。業務内容についてわからないことがあった場合は、必ず前もって確認することや調べるということを習慣化しましょう。

◎鉄則その2:時間を守る!

時間を守る!

配送業務においても時間を守ることはとても大切です。「着車時間」や「お届けの指定時間」など、配送業務には事前に決められた様々な時間が存在します。
「お届けの指定時間」については、遅れることはもちろんのこと、指定時間よりも早く配送することが問題になることも多々あります。
当然ですが、荷主様は時間を守れないドライバーに配送をお願いしたいとは思いません。
配送の予定時間をしっかり守ることの積み重ねが「信頼」となり、その「信頼」が「売上」へと繋がっていきます。

◎鉄則その3:交通ルールを守る!

軽貨物配送は業務に自動車を用いるため、交通ルールを守って配送することが必須です。「あおり運転」、「一時不停止」、「信号無視」、「携帯見ながら運転」などなど、「時間がないから…」や「これくらいなら…」という軽い気持ちで交通ルールを遵守しないでいると、大きな事故につながります。自分自身と他者の命を脅かすことなく配送業務に従事することは、プロのドライバーとしては絶対条件になります。
さらに、軽貨物ドライバーは免許停止などにより運転ができなくなると、売上をあげることができなくなり、ひいては生活を維持することができなくなるため、こうした観点からも交通ルールを守ることは必須と言えます。
また、補足として、交通ルールをしっかり守るドライバーは、配送のルールもしっかり守って品質の良い配送を行う傾向があるとも言われています。

◎鉄則その4:自己判断で行動しない!

「イレギュラー事象の発生」、「ミス」、「事故」、「予定時間に間に合わない可能性」などのトラブル発生時は、荷主や軽貨物業者へ必ず報告・連絡・相談をしましょう。「このくらいなら大丈夫だろう」と何も共有せずに自己判断で行動していると、想定以上にトラブルが大きくなってしまうことがあります。大きくなってしまったトラブルでも、事前にしっかりと伝えていれば、スムーズに解決できていたトラブルは多々あります。
また、トラブル発生時に事実と異なる報告をしてしまうと、よりトラブルが大きくなる可能性が高まってしまいます。トラブル発生時は、“正しく報告”を行った上で、荷主や軽貨物業者からの判断を仰ぐようにしましょう。
「報連相を徹底する」、「正直に話す」ということは、配送業務においてもとても大切です。

◎鉄則その5:業務中に喫煙をしない!

喫煙する方は、軽貨物配送業務において特に注意が必要です。たばこの臭いは、お客様に不快感を与えるとともに、信頼感を低下させます。クレームになることも多くあるため、業務中の喫煙は絶対に避けましょう。
日頃、喫煙をされている方は、業務に入る前に「手の臭い」、「服の臭い」、「口臭」など、たばこの臭いがすると考えられる全て項目に対して、しっかりと消臭対応とチェックを行ってから業務に取りかかるといった意識と行動が必要です。

◎鉄則その6:元気と笑顔!

配送業務はコミュニケーションも大切です。
お客様に喜ばれる配送サービスを提供するためのポイントは、「元気に挨拶!」、「笑顔でお届け!」です。
お客様の「ありがとう!」でこちらも嬉しい気持ちになり、配送が楽しくなります!

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は軽貨物ドライバー様向けに、軽貨物配送業務における“鉄則6選”をご紹介しました。内容をみてみると、“鉄則”と謳っているだけあって「当たり前のこと」だと感じた方が多いのではないでしょうか。
しかし、先述した“たばこクレーム”など、この「当たり前のこと」が守られないことが原因でクレームが生じているケースがあることも事実です。「慣れ」からくる気の緩みや意識の低下は誰にでも起こり得ます。「当たり前のこと」をしっかりと継続して守りながら配送業務を行うことは、意外と簡単なことではないのです。

「何事も基本が大事」と言われますが、今回挙げた軽貨物配送業における6つの基本を「軽貨物ドライバーという“配送のプロ”として、現在、自分は守れているか」、改めてご自身で振り返ってみましょう。