運転技術や配達に問題はないが、軽貨物ドライバーとして「仕事の取り方がわからない」や、これから独立するのに「営業スキルがない」とお悩みの方はいらっしゃいませんか。

そこで今回は、軽貨物の仕事の取り方で悩んだ時に意識すべきポイントや仕事を取る時の注意点についてお話します。

軽貨物ドライバーが仕事を獲得する際に悩む原因

はじめに、軽貨物ドライバーが仕事を獲得する際に悩んでしまう原因について解説します。

配達やコミュニケーションに自信はあっても営業スキルがない

ドライバー職を長くやられている場合、車の運転や配達、そしてコミュニケーションには自信があっても、営業活動に必要な営業スキルがないことで悩むことがあります。

営業スキルとは、端的にいうと運送業者や傭車会社と関わりをもって、仕事を集められる能力のことです。より効率よく多くの荷物を捌くための配送スキルとは別物のため、新たな能力開発が求められます。また、どうやって仕事を集めるかを自分自身で模索していく必要があるというのも悩みの理由と言えるでしょう。

繁忙期と閑散期で売上に大きな差が出てしまう

案件によっては繁忙期と閑散期で売り上げに大きく差が出てしまうことも、軽貨物ドライバーが仕事を獲得する上で悩む原因の一つと言えます。

普段取り扱っている荷物が急に少なくなってしまったり、逆に多くなりすぎてしまったりすると、どうしても仕事量や業務遂行の方法にバラつきが出てしまうため、その仕事を受注するかどうか、判断に悩んでしまいます。

収入面においても、忙しくて売上が好調な場合は不安も少ないですが、あまりにも荷物がなく日々の売上が少ない時期が生じるとなれば、その仕事を獲得するかどうか悩む原因の一つになってしまいます。

軽貨物ドライバーが仕事の取り方で悩んだ時に意識すべきポイント

次に、軽貨物ドライバーが仕事の取り方で悩んだ時に意識すべきポイントについて解説します。

運送会社や傭車会社との繋がりをもつ

まずは、運送会社や傭車会社と繋がりをもつことから始めましょう。

すでに繋がりがある場合においても、定期的に連絡を取り合うなどしてより強固な関係性を築いていけば、繁忙期・閑散期に関わらず仕事を依頼してくれる可能性が高まるということを覚えておきましょう。

同業ドライバーと良好な関係を築いておく

軽貨物ドライバーは個人事業主の方が多いです。そのため、同業ドライバーは基本的にライバルではありますが、一方で、良好な関係を築いておくことで、ビジネスパートナーとしてお互いに仕事を振り合うことができるという可能性があることも覚えておくべきです。

関係性が構築できている同業ドライバーであれば、仕事を依頼してくれることもあるでしょう。また、頼まれた仕事に自分自身が対応できない場合に、信頼できる同業ドライバーに任せられるという環境があれば、仕事を獲得する際にも非常に安心です。“お互い様”という言葉もありますので、横のつながりをつくるということも重要だと知っておいてください。

集荷先や配達先で丁寧な対応を心掛ける

集荷先や配達先において、丁寧な対応を心がけることで新規の仕事を得られる可能性が出てきます。普段から信頼を得られるような対応をしておくことで、少しずつ営業的なアプローチもしやすくなり、また、急ぎの荷物を任されるようなことにも繋がるかもしれません。

同時に配達先においても、「いつも決まった時間に届けてくれる」や「親切に対応してくれる」ということが理由で、新しい仕事を任せてもらえる可能性もあります。顧客とのコミュニケーション自体が、新しい仕事につながる可能性がある「営業活動」であるということを覚えておいてください。

軽貨物ドライバーが仕事を獲得する際の注意点

次に、軽貨物ドライバーが仕事を獲得する際の注意点について解説します。

安すぎる仕事を安易に引き受けない

仕事の取り方で悩んでいるタイミングでは、少しでも売上を上げようという焦りから、配送単価が安くても仕事を引き受けてしまいがちです。もちろん、実績を積み上げている段階ではそれも重要ですし、信頼を得るためには最初の頃は仕方なくそうせざるを得ないこともあるかと思います。ですが、利益率が低い仕事ばかりを受注していると、結果として稼ぎにくい状況に陥ってしまいます。

理由としては単純に生産性が低下するからです。同じ時間で運べる物量にはどうしても限りがあります。利益率が低い仕事ばかりに時間を費やしていると、当然、売上は上がりにくくなってしまいます。収入面の安定においては、少しでも単価の良い仕事をより多く獲得していく必要があるということを念頭に置いておきましょう。

雑に作業をしないことが一番重要

新しい仕事を獲得しようとしている際に一番注意しないといけないことは、数をこなそうとして雑に作業してしまうことです。もし、時間を優先するあまり雑に作業をしてしまい、集荷先や配達先の信頼を失ってしまっては、新しい仕事を依頼してくれる可能性は当然にして低くなってしまいます。また、それだけでなく、現在、任せてもらえている荷物ですら着実に減っていってしまうでしょう。

「忙しい時こそ丁寧に対応すること」、「急がなければならない時こそ落ち着いて行動すること」は、仕事を獲得する上で重要であることに加え、車両事故や荷物事故を防ぐためにも必須ですので、常に心がけるようにしてください。

まとめ

今回は、軽貨物ドライバーが仕事を獲得する上で意識すべきポイントと仕事を獲得する際の注意点についてお話しました。

軽貨物ドライバーとして、より多くの売上を上げていくためには営業活動は欠かせません。ですが、一般的に軽貨物ドライバーのスタートは、すでに仕事をもっている軽貨物業者から仕事を受注するというケースが多いため、「営業活動をしたことがない」や「営業は苦手だ」というドライバーさんは多くいらっしゃると思います。

そういったドライバーさんは、ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、「運送会社と繋がりをつくる」ことや「同業者ドライバーと強固な関係性をつくる」こと等を日頃から意識してみてください。

先述した内容にもあるように、日常の配送業務を通じてできる営業活動も多くあります。この記事にあるポイントや注意点を日々の配送業務の中で実践し、効率的な売上アップを目指していきましょう。