MIRAISでは、2024年からパートナー企業様に向けた新たな取り組みとして、「パートナー企業向けセミナー」を実施しています。これまで数回開催しており、セミナーにご参加いただいた企業様からもご好評いただいております。

今回は、このセミナーの講師を務め、企画から運営までを一手に担っている事業管理部の長谷川マネージャーに、「パートナー企業向けセミナー」の目的や内容、今後の展望などについて伺いました。

プロフィール

長谷川隆一(はせがわ・りゅういち)
株式会社MIRAIS事業管理部マネージャー

2004年、自動車整備専門学校卒業後、日産系販売会社に入社。整備士として5年間勤務し、2008年に退職。2008年、軽貨物業界に入り、株式会社FOX(現MIRAIS)を重松・氏家と共に立ち上げ、宅配・企業配・ルート配送等、多くの配送現場で経験を積む。その後、支店長や車両部門の責任者を歴任。2022年、車両管理やガバナンス構築を主とする事業管理部のマネージャーに就任し、現在に至る。

「パートナー企業向けセミナー」について

ーーまず始めに、「パートナー企業向けセミナー」とはどういった取り組みですか?(概要)

「パートナー企業向けセミナー」は、MIRAISが業務委託契約を結んでいる軽貨物事業者、いわゆるパートナー企業様を対象に、MIRAISが有する軽貨物業界に関する重要な情報や知識を提供するという取り組みです。パートナー企業様の管理者の方々を中心に、毎回10名~15名ほどご参加いただいています。

また、セミナー後には軽い懇談会(食事会)も行っており、講習内容についての意見交換をしたり、さらにはパートナー企業様同士やMIRAIS管理者との交流を図ったりしています。

取り組みの目的

ーーこの取り組みの目的を教えてください。

端的に言うと、MIRAISがもっている軽貨物運送に関する知識、業界の最新動向や法令改正に関する情報等をパートナー企業様に共有し、共に様々な分野の知識・業務レベルの向上を図っていくことです。

軽貨物運送業界は、横のつながりが非常に広く、強い業界です。MIRAISも数多くのパートナー企業様に業務を委託させていただいております。また、パートナー企業様から業務を受託することも多々あります。こうした関係性の中で、パートナー企業様を“競合他社”とみるのではなく、ともに業界を盛り上げ、サービス品質等を向上させていく“仲間”だと捉え、一緒に「軽貨物運送業界の社会的地位を向上させていきたい」という想いから、このセミナーを始めました。ですので、最終的なゴールとしては、まさにこの『配送王』と全く同じだと言えます。

「軽貨物運送業界の社会的地位向上」に対して、私が選択したアプローチがこの「パートナー企業向けセミナー」でした。

セミナー実施のテーマやねらい

ーーこれまで実施したセミナーのテーマやねらいを教えてください。

実施したテーマとしては、まず『軽貨物業界の現在地・軽貨物業者の役割とは』があります。この回では、社会全体からの軽貨物運送業の見られ方やイメージを把握してもらうとともに、国の政策などから軽貨物運送業の重要性を理解していただいた上で、私が考える「今、軽貨物業者が果たすべき役割とは何なのか」についてお伝えさせていただきました。

ねらいは、この業界をより良い業界にしていくために、配送や安全運転、ドライバー教育といった様々な観点において、今の軽貨物業者が大切にすべき具体的事項や考え方を共有することでした。

次に『軽貨物運送に関わる法令制度』というテーマも扱いました。

この回は、軽貨物運送業に関わる重要な法令・制度を理解し、日ごろの事業運営に生かしていただくことを目的に実施しました。具体的には、「インボイス制度」や「フリーランス保護新法」などを取り上げました。

特に印象に残っているのは、「インボイス制度」についてです。個人事業主が多数を占める軽貨物業界では、請求書の扱いや税務処理に関する知識は事業継続に直結する重要事項です。セミナーでは制度の基本的な仕組み、企業としての選択肢、そしてMIRAIS自身の対応事例などを紹介しました。それぞれの企業が自社に合った対応策を考える手助けをすることで、健全な経営を維持するための支援ができたという実感があります。

また、業界の最新動向として、2025年4月から軽貨物事業における安全規制の強化が開始したことを受け、『軽貨物事業者に対する新たな安全規制について』というテーマでも実施しました。新たな安全対策として加わった「貨物軽自動車安全管理者の選任」、「業務・事故の記録」などを中心に、本制度の内容と具体的に取り組むべき事項をしっかりと理解していただくことをねらいとしました。

また、それぞれのテーマについてはこのように個別のねらいや目的を設定して実施していますが、セミナー全体の目的として、先述した内容に加え、この取り組みを通じてパートナー企業様との信頼関係を強化し、信頼に基づく継続的な取引につなげていきたいというねらいもあります。

「やりがい」や「大変なこと・苦労すること」

ーー「やりがい」や「大変なこと・苦労すること」はそれぞれどんなところですか

セミナーを通して最もやりがいを感じるのは、参加企業様からの直接の反応です。「大変勉強になりました」、「内容を自社の運用に取り入れました」などの声を聞くことで、自身の準備や情報提供が実際の現場で役立っていることを実感できます。また、後日談として感謝の言葉をいただくこともあり、こうしたフィードバックが次のセミナーへのモチベーションになります。

一方で苦労する点としては、常に正確で信頼できる情報を提供しなければならないという責任の重さがあります。特に法令や制度関連のテーマでは、MIRAISの内部ノウハウだけでなく、公的な情報や専門知識に基づいた説明が必要になるため、調査や資料作成に多くの時間と労力を要します。この点は毎回苦労しています。また、法令関連のテーマはどうしても細かく難しい内容になりがちなため、正確性とわかりやすさの両立を図ることは大変だなとも感じます。

「パートナー企業向けセミナー」の今後の展望

ーー「パートナー企業向けセミナー」の今後の展望を教えてください。

今はMIRAISが企画・開催をしてパートナー企業様を招待するかたちですが、今後はパートナー企業様からセミナーのリクエストを受けて開催するようにしていきたいです。そのために、今後もニーズの高いテーマを取り扱うことや、最新かつ有益な情報を提供することを大切にしていきます。また、セミナーのバリエーションも増やしていきたいです。

他にも、パートナー企業様の管理者のみならず、配送ドライバー向けにもセミナーを実施するなどして、「軽貨物運送業の幅広い対象に向けて情報発信できるようにしたい」という想いもあります。この想いを大切にして、これからも「軽貨物運送業界の社会的地位向上」に少しでも寄与できるようなセミナーの実施を目指します!

まとめ

長谷川マネージャー、ありがとうございました。
この記事を通じて、「パートナー企業様と共に知識・業務レベルの向上を図っていくことで、軽貨物運送業界をより良い業界にしていきたい」という長谷川マネージャーの強い想いや目標を感じることができました。この想いがあるからこそ、どれだけ大変であっても、セミナーに向けた丁寧かつ、緻密な準備を継続することができ、また、セミナー参加者にもしっかりとセミナーの意義が伝わっているのだと思いました。
配送ドライバー向けにもこうした取り組みを広げていきたいというお話もあり、今後のさらなる展開にも期待です。

「軽貨物運送業界の社会的地位向上」という配送王と同じ目標を掲げる本セミナーを、配送王はこれからも応援していきます。