物流倉庫を扱う企業はたくさんあります。今回は荷主や配送業者向けに、物流倉庫会社の選び方とおすすめの物流倉庫会社をご紹介します。適切な倉庫を選ぶことで、配送効率の向上やコスト削減が期待できます。これから物流倉庫を探そうとしている方は、ぜひ参考にしてください。

物流倉庫とは?軽貨物事業者にとっての重要性
物流倉庫は、単に荷物を保管するだけの場所ではありません。荷物の入庫から出荷まで、物流に関する一連の業務を代行してくれる総合的な物流拠点です。
物流倉庫の主な機能
- 荷物の保管・管理: 適切な温度・湿度管理による品質保持
- 受注処理: ECサイトからの注文受付と在庫確認
- ピッキング・梱包: 荷物の取り出しと発送準備
- 発送手配: 配送業者への手配と配送状況の管理
- 流通加工: 荷物へのタグ付けや値札付けなどの付加価値サービス
物流倉庫を利用するメリット
荷主や配送業者は、物流倉庫を活用することで以下のメリットが得られます。
- 配送エリアの拡大: 複数拠点での配送対応が可能
- 在庫管理の効率化: 専門的な管理システムによる正確な在庫把握
- コスト削減: 自社倉庫の建設・運営コストの削減
- 業務への集中: 配送業務に専念できる環境
物流倉庫選びの7つのチェックポイント
1. 立地・アクセスの確認
物流倉庫を選ぶ際に最も重要なのが立地です。以下のポイントを必ずチェックしましょう。
配送エリアとの距離
- 主要な配送先までの距離と所要時間
- 高速道路や主要道路へのアクセス性
- 空港や港湾への距離(国際配送を行う場合)
従業員のアクセス
- 従業員の通勤時間と交通手段
- 駐車場の確保状況
- 周辺の生活環境(飲食店、コンビニ等)
チェックすべき理由としては、仮に関東エリアで配送を行う場合、首都圏の主要高速道路(首都高、東名高速、中央道)へのアクセスが良い倉庫を選ぶことで、配送時間の短縮を期待できるからです。
また、アクセスの良い場所は倉庫内で働く方にとっても重要な要素といえるでしょう。
2. サービス内容と品質レベルの確認
物流倉庫によって提供されるサービスは異なります。自社のニーズに合ったサービスを提供しているかを確認しましょう。
物流倉庫の一般的なサービス内容は以下になります。
基本サービス
- 荷物の入庫・出庫対応
- 在庫管理システムの提供
- 配送業者への手配
付加サービス
- 荷物の検品・品質チェック
- ラッピング・梱包サービス
- 流通加工(タグ付け、値札付け等)
- 返品・交換対応など
品質管理
- ピッキングミスの発生率
- 配送遅延の実績
- 顧客クレームの対応体制
可能であれば契約前に実際の倉庫を見学し、作業の流れや品質管理体制を確認することをおすすめします。
3. 保管容量と拡張性の検討
現在の業務量だけでなく、将来的な成長も見据えた容量選びが重要です。
現在の必要容量の算出
- 月間の入庫・出庫量
- 季節変動を考慮した最大在庫量
- 荷物の種類と保管方法
将来の拡張可能性
- 倉庫内の空きスペース
- 契約更新時の容量変更の可否
- 他倉庫への移転・分散の可能性
注意点: 過度に大きな容量を契約すると無駄なコストが発生し、逆に小さすぎると業務に支障をきたす可能性があります。適切な容量を見極めることが重要です。
4. 設備・環境の確認
取り扱う荷物に適した設備が整っているか確認しましょう。
温度管理設備
- 常温倉庫
- 冷蔵倉庫
- 冷凍倉庫
- 恒温恒湿倉庫
セキュリティ設備
- 24時間監視システム
- 入退室管理システム
- 火災報知器・消火設備
- 防犯設備
作業設備
- フォークリフト・パレットジャッキ
- バーコード・QRコード読み取り機
- 重量計・寸法測定機
- 梱包資材・作業台
5. 料金体系の理解
物流倉庫の料金体系は複雑な場合が多いため、どういったものがあるのかを正確に把握することが重要です。料金の主な構成要素は以下になります。
固定費
- 保管料(面積・容積ベース)
- 業務管理費
- システム利用料
変動費
- ピッキング料金
- 入庫・出庫料金
- 梱包・ラッピング料金
- 流通加工料金
- 配送手配料金
その他の費用
- 初期費用(入庫手数料等)
- 保険料
- 延滞料金
- 解約手数料
複数の物流倉庫から見積もりを取得し、サービス内容とコストを比較検討することで、最適な選択が可能になります。
6. 管理体制・サポート体制の確認
トラブル発生時の対応や、日常的なコミュニケーションがスムーズに行えるかは重要です。
担当者体制
- 専任担当者の有無
- 担当者の経験・専門知識
- 連絡手段と対応時間
トラブル対応
- 緊急時の連絡体制
- 問題解決までの時間
- 代替案の提示
レポート・情報提供
- 在庫状況の報告頻度
- 配送実績の提供
- コスト分析レポート
7. 法的要件・認証の確認
取り扱う荷物によっては、特定の認証や許可が必要な場合があります。
必要な認証・許可
- 倉庫業登録
- 食品衛生管理者の配置
- 化粧品製造販売業許可
- 医薬品製造販売業許可
品質管理認証
- ISO9001(品質マネジメント)
- ISO14001(環境マネジメント)
- HACCP(食品衛生管理)
倉庫選びの失敗を防ぐための対策
- 複数社から見積もりを取得: 最低3社以上から見積もりを取得
- 契約前の見学: 契約前に必ず倉庫を見学し、作業現場を確認
- 他社の利用実績: 同業他社の利用実績や口コミを調査
- 段階的な導入: 最初は小規模から始めて、徐々に拡大
おすすめの物流倉庫7選
ここからはおすすめの物流倉庫をご紹介します。
佐川グローバルロジスティクス株式会社

未稼働時間の倉庫スペースやマテハン機器を有効活用したオーダーメイドのシェアリングサービスを実施し、コストを抑えた物流倉庫サービスを実現しています。
例えば配送業者にスポット配送が発生した場合、 期間やスペースなどのニーズに合った倉庫サービスを既存施設の中からマッチングしてくれて、配送業者は簡単な手続きをするだけですぐに利用することができます。また、作業内容に合わせてマテハン機器を利用することもでき、 物流倉庫導入時に必要な初期投資費用などのコストを抑えることができます。
さらに、物流倉庫としてのサービス提供だけでなく、物流コスト削減やサービスレベルの向上など、企業が抱える経営課題に対して最適な解決策を提案してくれるコンサルティングサービスなどもあります。
※参考:https://www.sagawa-logi.com/logistics/3pl/platform/index.html
株式会社スクロール360
株式会社スクロール360は、通販事業60年以上、通販物流30年以上の実績を持つ企業で、通販事業者に合わせた流動的な「カスタマイズ物流」を展開しています。通販で培ったノウハウを基にした物流技術や設備、精度の高い在庫管理システム等を備えています。倉庫設備は、全館冷暖房設備・耐震・耐火構造やセキュリティーシステムを完備し、安心安全なサービスを提供しています。
※参考:https://www.scroll360.jp/service/fulfillment/logistics/
株式会社日立物流

共同物流サービスとして、倉庫サービスを展開。メディカル・アパレル・家電などの業界ごとに情報システム・物流センター・配送網などの標準インフラを構築し、同一業界の共同保管・共同配送などを実現する共同物流サービスを提供しています。
EC物流に特化したシェアリング自動倉庫を主な強みとしており、商品数が多い荷主でも対応しやすいため、多くのEC事業者が利用しています。
※参考:https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/3pl/joint/index.html
株式会社イー・ロジット

東京、埼玉、千葉、大阪に計7つのセンターがあり、365日稼働が行える上、品質管理に定評のある物流倉庫です。延べ床面積45,000坪の広大なスペースを所有しています。関東地方と関西地方にセンターを持つ事で、BCP対策(企業が緊急事態時に事業継続するための手段を決めておく計画の事)に最適の保管環境を提供しています。またBtoB向けにオンラインセミナーを随時開いており、物流コンサルティングにも定評がある企業です。
※参考:https://outsourcing.e-logit.com/souko
東京システム運輸ホールディングス株式会社

東京、埼玉、神奈川といった首都圏を中心に拠点を構えており、1坪6,500円(月額)から利用が可能な「NetDepot」を展開しています。必要最低限だけを気軽に利用できる物流アウトソーシングサービスで、特に中小規模のネットショップには最適のサービスと言えます。別途費用が発生することの多い情報システムの使用料や在庫のバーコード管理、マテハン、さらには6ヵ月に一度の棚卸費用も月額使用料に含まれており、加えて初期費用も不要というコストパフォーマンス抜群のサービスです。
※参考:https://www.tokyo-system.co.jp/
X NETWORK株式会社

COLD X NETWORKは、冷凍・冷蔵商品の保管に特化したサービスを提供するX NETWORK株式会社の物流倉庫です。パレット単位で1日から利用できる従量課金型プランと、一定期間・一定スペースを確保するスペース確保型プランを用意し、繁忙期や一時的な保管ニーズにも柔軟に対応可能です。24時間365日の温度管理・セキュリティ体制を整え、オンラインシステムによる在庫管理や入出庫手配もスムーズに行えるため、食品や医薬品など温度管理が重要な物流にも最適な倉庫サービスを提供しています。
※参考:COLD X NETWORK|ケース単位からパレット複数まで、預けたい期間、必要なスペースだけ利用できる冷凍保管サービスを展開
霞ヶ関キャピタル株式会社

LOGIFLAGは、霞ヶ関キャピタル株式会社が提供する物流サービスで、EC事業者向けのフルフィルメントサービスを強みとしています。全国5拠点の倉庫ネットワークを活用し、入庫から保管、ピッキング、梱包、発送まで一貫した物流オペレーションを提供。システム連携により、ECカートやモールとスムーズに接続でき、リアルタイムで在庫・出荷状況を確認できます。スピーディーな出荷対応と柔軟なオーダー処理が可能なため、EC・D2Cビジネスを展開する企業に最適な物流倉庫サービスです。
参考:LOGI FLAG|賃貸型冷凍冷蔵倉庫をはじめとする、環境に配慮した冷却設備や自動化設備を導入した先進的な物流施設を提供
物流倉庫一括見積りサイトの活用もおすすめ
最適な物流倉庫を探すのは時間も手間もかかります。そんな時に便利なのが、日本最大級の業者比較サービス 「一括.jp/物流倉庫」。2008年からの運営実績と累計6,000社以上のデータベースをもとに、専門スタッフがご要望を丁寧にヒアリング。簡単2分の入力で、最短即日複数業者の見積りを比較でき、業者選定のコストを大幅に削減できます。
物流倉庫は自社の状況に合わせて柔軟に利用しよう!
物流倉庫各社が展開しているサービスは、単なる倉庫機能にとどまらず、その内容は多岐に渡っています。冒頭で述べた選定基準と自社の状況や事業計画を元に、



