「軽貨物運送業の社会的地位を向上させる」
そんな想いから始まった本メディア『配送王』。2021年のスタートから現在に至るまで、配送王の運営を続けてこられたのは、MIRAISのビジョンに共感し、共に歩んでくれる下山氏の存在があるからこそです。
今回は、『配送王』のブレーンである下山氏に、『配送王』に関わることになった経緯、立ち上げ当初の苦労ややりがい、さらには今後の展望などについてお話を伺ってきました。ぜひ、ご覧ください。
Webマーケティングスペシャリスト
下山 隼平(しもやま・しゅんぺい)
SEOを中心としたWEBマーケティングの豊富な経験をもち、個人事業主としてWebサイト制作会社を設立。現在はオウンドメディアの運用コンサルティングを通じて、多くの企業を支援。
配送王に関わることになった経緯
ーー編集部: 下山さんが配送王に関わるようになったきっかけを教えてください。
下山さん:まず、MIRAISの皆さんと私が出会った頃の話をさせてもらいます。
MIRAISの皆さんと出会った頃、私は“車”に関連する情報メディアを運営していました。そのメディアでは「車の業界を盛り上げる」をコンセプトに、「車業界の魅力」を伝える様々なコンテンツを配信していました。
その中で、「車に関連する仕事」にフォーカスしたコンテンツがあり、コンテンツ制作の一環で多くの運送事業者に取材をしました。当初は正直、運送会社の仕事に対して“やんちゃなイメージ”をもっていたのですが、いざ大型の運送会社を取材してみると、ドライバーは清潔で紳士的でかっこよく、トラックも最新の機能が搭載されていて、さらに運転席からの視界は迫力満点。個人的に抱いていた運送会社の印象とは大きく異なり、本当に魅力に溢れた世界でした。
そういった流れの中で、次は「軽貨物運送」の魅力も発信したいと考え、軽貨物運送事業者に声をかけて取材をさせていただきました。しかし、残念ながら大型の運送会社とは違って、数多くの軽貨物運送事業者を訪ねても、“魅力”を発信できるような要素が見つからず、私は「軽貨物運送」の取材は諦めることにしました。そんな時、知人から「軽貨物の未来を本気で考えている会社がある」と言われ、ある会社を紹介されました。それがMIRAISだったんです。
後日、MIRAISの事務所に伺い、重松社長と初めてお話をしました。取材の話をするつもりが、重松社長からの「軽貨物業界の今を変えたい、未来を明るくしたい、どうしたら実現できるのか」という真剣な話に無意識のうちに聞き入っていました。その姿勢や言葉、想いが非常に印象的でした。
さらに、IT関連の子会社を立ち上げたこともお聞きし、“業界を変えるため”に本気で行動している会社なんだと私は確信しました。自分が車のメディアを立ち上げた時の想いとも重なり、共感して本当に胸が熱くなりました。
その後、重松社長から「軽貨物のメディアを一緒にやろう」と声をかけていただき、『配送王』を始めるとともにMIRAISと関わらせていただくことになりました。
運営の難しさ
ーー編集部: 運営面での難しさについて教えてください。
下山さん:立ち上げ当時、軽貨物業界の情報を発信していたのは事業者のブログやコラム程度でした。業界においてWebメディアとしての競合が少ない中で、「市場調査」の部分では苦労したことを覚えています。『配送王』においては、現役ドライバーの悩みや軽貨物ドライバーを目指す人々の悩みを市場調査し、その上でコンテンツを企画し、記事を発信しなければなりません。私自身、軽貨物業界の知見がなかったため当初はこの面で苦労しました。しかし、WEBマーケティングでの経験を活かしていくことで、次第に克服していけたと思っています。
ーー編集部:『配送王』のようなWebメディアを運営していくために重要なことはどのようなことだと考えられていますか?
下山さん:Webメディア運営で最も重要なのは、メディアの“コンセプト”や“業界に対する想い”だと考えています。ここをしっかりもてず、失敗するケースをよく見てきました。Web集客だけを狙うメディアは最終的に独自性を失い、結果として読者への印象が薄くなり、成長が鈍化します。
『配送王』は2021年にローンチしてから半年、予想以上にサイトの流入が伸び、訪れる人の数も急速に増えました。その大きな要因は、MIRAISのメンバー全員が「メディアのコンセプトや想い」を共通認識できていることだと考えています。
「社会の中で軽貨物運送業の地位を向上させたい」
『配送王』のコンセプトをMIRAISから共有してもらった際、予想以上にしっかりとしたコンセプトだったことに、失礼ながら驚いたことを今でも覚えています。現在も掲載されている素晴らしいコンセプトなので、これをご覧の皆さまにもぜひ一度見てほしいです。
配送王のここがすごい
ーー編集部: 『配送王』のどういったところが特にすごいと感じていますか?
下山さん:「MIRAISのメンバーが想いをもち運営に伴走してくれている」ことで、『配送王』は独自性をもった軽貨物メディアとしてポジションを獲得しています。
『配送王』には、軽貨物に関連するあらゆる悩みを解決するコンテンツが蓄積されており、基本的なお役立ち情報から最新のトレンド情報まで揃っています。また、様々な企業や団体とのタイアップコンテンツも公開されています。メディア事業をゼロからスタートしたMIRAISが、この『配送王』を運営しているということ自体がとてもすごいことだと思います。
さらに、軽貨物業界の枠を越えた、一般読者向けのコンテンツも充実しています。”置き配”や”宅配ボックス”、”配送サービス”に関連する一般読者にとって身近な情報などがあり、軽貨物ドライバー以外の多くの人々が見るメディアとなりました。別の視点でお話すると、
「軽貨物業界を盛り上げたい、開拓していきたい」や「軽貨物や宅配に関連する自社のサービスをたくさんの人に知ってもらいたい」、こうした想いをもたれている企業様が“『配送王』とタイアップすることで、「届けたい人に想いを届ける」”
こうしたことも実現できるポテンシャルがあると思っています。
『配送王』に関わっている中でのやりがい
ーー編集部: 下山さんが『配送王』に関わっていて、特にやりがいを感じるのはどんなところですか?
下山さん:それはやっぱり『配送王』の成長を実感した時です。
立ち上げ当初は、私とMIRAISが共にお互いの業界について知見がない中で始まったので、非常に大変でしたが、そこからしっかりと課題を解決し、立ち上げから現在まで毎月欠かさず新しい記事を発信しています。
少し中身の話をさせていただくと、『配送王』には4つの記事カテゴリーがあります。
その一つである「配送王オリジナル」に関しては、企画から原稿作成までの全てをMIRAISメンバーが行っており、“軽貨物業界のリアル”をはじめ、様々な切り口で独自性のある記事を発信しています。その他のカテゴリー記事に関しても、私が企画案を提出し、米光さんをはじめMIRAISのメンバーが編集をしています。
そんな努力が実り、今ではWebで軽貨物に関連することを検索すると、MIRAISのコンテンツがたくさん表示されます。「業界の魅力を伝える」、「役立つ情報を届ける」ということをまさに実現していると言えます。
前述の通り、私とMIRAISにおいてはお互いの業界について知見がなく、そんな中で始まった『配送王』ですが、お互いがお互いを理解するためのコミュニケーションが自然と生まれ、数々のミーティングや親睦を深める機会も経て、相互に理解し合い、伴走することができるチームになっていると感じています。
“メディアとしての成長”はもちろんですが、私を含む“運営チームとしての成長”
こういった“成長”を実感できた時も非常にやりがいを感じます。
今後の展望
ーー編集部: 最後に、『配送王』の今後の展望について教えてください。
下山さん:今では軽貨物業界に関連するメディアもたくさん誕生しています。また、Webメディアだけでなく、軽貨物業界を支援するデジタルツールもたくさん登場しています。
このように、数年前までアナログ感のあった軽貨物業界が、今ではデジタル領域に果敢に挑んでいます。これは軽貨物業界の未来が良い方向に進んでいる証拠です。こうした流れの中で、『配送王』は今後も企業と連携し、業界をさらに盛り上げていくと思います。今より広く、多くの方に認知していただき、「『配送王』が軽貨物業界を大きく動かす、さらには、良い軽貨物業界を創造することで社会に大きく貢献する」これをやり遂げたいですね。MIRAISと共に自分も成長し続け、伝説をつくります!
まとめ
今回は『配送王』のブレーン、下山氏にお話を伺ってきました。
「想いに共感し、伴走する」下山氏がこのような姿勢で我々と向き合ってくれたからこそ、今の『配送王』があるのだと改めて感じさせられました。これからも“配送王チーム”一丸となって、「軽貨物運送業の社会的地位を向上させる」ことを目指し、尽力していきます。
今後の『配送王』にもぜひ、ご期待ください。