みなさん『宅配ドライバーのお仕事』ってどんなイメージを持っていますか?
未経験の方から宅配業務についてお問い合わせをいただく際、「宅配ドライバーってきついですか?」と相談を受けることがあります。「高収入を実現できる」、「未経験でも働きやすいお仕事かもしれない」という考えがある一方で、「体力的に大変そう」、「勤務時間が長そう」など、きついことも多いのではないか?と不安に思われている方は少なくはありません。今回は、これから宅配ドライバーのお仕事を検討されている方向けに、宅配業務が「きつい」と感じる理由の代表例をいくつか紹介したいと思います。

毎日の運転がきつい

宅配ドライバーはその名の通り運送業であり、ドライバー職に当てはまります。当然のことながら、車を運転している時間は長くなります。しかも、宅配の場合は住宅街を回るケースが多く、細い道を通ったり、通行人に気を配るなど、常に安全運転のための高い集中力が必要とされます。

また、道に迷ったり、渋滞によるストレスなどできついと感じることもあります。都心の場合だと駐車スペースを確保するのが大変だと感じることもあります。ある程度運転に自信がないと、慣れるまでは運転すること自体に非常に神経を使います。しかし、運転が得意だったり好きな人にとっては、毎日車を運転することができるので、これをメリットとして捉えている方も多く存在しています。運転が得意が不得意か、好きか嫌いかで大きく分かれるかもしれません。

体力的にきつい

宅配のお仕事は、完全出来高制での報酬の場合が多く、たくさん稼ぐためには配達個数を多くこなさなくてはいけません。

たくさんのお届け先を回るのはもちろんですが、お届け先の住宅環境によっては、階段を上らなくてはいけないところも当然あります。もちろん、夏場の猛暑日や冬場の寒い日、台風や雪の日も配送は行います。体力に自信がない方であれば、最初はきついと感じるでしょう。しかし、大半の方は毎日配達をしているうちに体が慣れて、当たり前のように配達をこなせるようになります。そして配達した荷物が多ければ多いほど収入アップにも繋がります。荷物の個数が多いと最初はデメリットに感じますが、慣れてくれば収入アップに繋がるメリットとして考えることができるようになるでしょう。

目標配達数をこなせなくてきつい

働き始めは、配達ルートの組み立てや荷物の積み込み方がわからなかったり、配達に出てもお届け先の建物がわからなかったりして、数をこなせないケースが多いです。

あらかじめ立てていた計画通りに配達ができず、きついと感じてしまうこともあるでしょう。ただ、こちらも日々経験を積むことで、最適なルートを把握し、効率よく荷物を積み込み、無駄なく配達をすることができるようになります。きついと感じることの多くは、未経験からの業務開始時に集中しています。最近では、業務開始時の負担を軽減するために、未経験者をフォローするための独自研修を実施したり、先輩ドライバーに気軽に相談できる環境を整えている軽貨物業者が増えています。

※【外部リンク】ドライバー未経験者のみなさま|軽貨物の「MIRAIS」

一番きついと感じることは再配達問題

現在、宅配ドライバーにとって一番きついと言われているのが「再配達」です。

宅配ドライバーは配達前にあらかじめ配達ルートを組み立てて出発します。お届け先が不在だと、時間を改めて再度配達に伺うことになるため、ルートや配達時間をその都度組み立て直さなくてはいけません。再配達は宅配ドライバーにとって二度手間となり、負担が増えるということになります。しかし、この再配達問題は多くのメディアで取り上げられ、社会問題としてたくさんの人々に周知されました。そして国を上げて改善の動きを見せています。

国土交通省の報道発表資料によると、令和2年4月の宅配便再配達率は約8.5%となり、割合で見れば調査開始以来、最も低くなっています。国土交通省は、現在も再配達の削減を図るため、宅配ボックスや置き配をはじめとした多様な受取方法を継続して推進しています。国民一人一人の協力も見られ、少しずつではありますがこの問題に対して改善の動きが見えています。

※出典 報道発表資料:宅配便の再配達率は8.5%と大幅に低下~令和2年4月の調査結果を公表~ – 国土交通省

まとめ

いかがでしたでしょうか?宅配ドライバーは運転や体を動かすことが多い仕事であることから、運転が不得意だったり体力に自信がない方にとっては、きついと感じる仕事であると言えます。

しかし、どんな仕事でも言えることかもしれませんが、働き始めはきついと感じることが多くても、日々経験を積んで慣れることによって解消されることも多くあります。また、最近は業務開始時のサポートを手厚くしてくれる軽貨物業者も増えています。「宅配ドライバーの仕事に興味があるが、業務について不安がある」という方は、ぜひ軽貨物業者へ相談してみてください。