Amazon Road to Ownership(R2O)プログラムは、12週間で配送ビジネスに関する経営・人材マネジメント・法務を学び、Amazon DSPオーナーとして独立をめざすことができる無料の起業家育成講座です。
本記事ではこの制度の概要や応募条件、受講後のキャリアパスなどについて、最新情報を基に解説していきます。

Amazon Road to Ownership (R2O)プログラムとは
R2Oは、ラストワンマイル配送を担う起業家を育成するために2024年に始まったAmazon独自のトレーニング制度です。
受講者は12週間のオンライン講義と実践課題を通じて、財務計画の立て方やドライバー採用・労務管理、労働法規、リーダーシップ理論など、配送事業の運営に必須の知識を体系的に学びます。修了後に最終面談を通過すると、Amazon Delivery Service Partner(DSP)として、自身で設立した会社と同社とで直接契約を結んで業務を開始できるという仕組みです。
カリキュラムとサポート体制
講義は12週間の中でオンラインのセッションと自己研鑽を組み合わせて、主に財務管理、リーダーシップ理論、労働法規などを学びます。月に35時間前後は自主的な研鑽を行うことを推奨しています。また、このプログラムで起業し、オーナーとして活躍されている方と交流する機会もあります。
受講者のバックグラウンドは、元ドライバーや異業種の管理職出身など様々ですが、「経営の基礎を短期集中で学べたことで自信をもって独立できた」という声が寄せられています。
なお、受講期間中から車両リース、保険、倉庫確保といった事業開始後に必要となる実務のサポート窓口が用意されるため、学習と準備を同時並行で進められます。
応募条件と年間スケジュール
応募できるのは日本国内で法人設立が可能な満20歳以上の個人で、普通自動車免許を保持し、フルタイムで事業を運営できることが前提です。物流業界や経営の経験は必須ではありませんが、マネジメント経験があると選考で優位になるとされています。募集は年2回(春期・秋期)実施され、一次審査(オンライン申請)と複数回の個別面談を経て受講者が決定されます。
受講後に得られる主なメリット
プログラムを修了しDSPオーナーになると、Amazonブランドの下で安定した配送量が確保しやすくなるというメリットがあります。また、独自システムの利用が可能で、ルート最適化や請求・支払い管理をこのシステムで行うことができます。さらに、全国のDSPコミュニティに参画することで、人員調達や車両増車の相談を横のつながりから得られる点も大きな魅力といえます。初期投資についても車両とユニフォームなどの一部実費に限られるため、他のフランチャイズモデルに比べると起業リスクを抑えられるとの評価もあります。
先行事例から見るキャリアパス
第1期修了者のキャリアパスを例としてみると、軽貨物バン5台の規模で事業をスタートし、半年以内に20台体制を構築することを目標として活動されています。
一連の流れ
1)公式ページで募集要項を確認し、オンライン申請フォームに必要事項を入力して申請します。
2)書類審査通過後、数回の面談で事業へのコミットメントやリーダーシップ適性が評価されます。
3)合格者は12週間のプログラムを受講し、修了判定を経てDSPオファーが提示されます。
4)法人設立と契約締結を行い、車両・人材を整えたうえで稼働開始となります。
まとめ
Amazon Road to Ownershipプログラムは、物流ビジネスで独立したい人にとって、資金面・知識面のハードルを下げてくれるため、独立への「最短ルート」と言えるかもしれません。募集は春と秋に予定されていますので、興味のある方は早めに公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。
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